基本的な文法や単語は抑えたのに、なんだか話せない・・・
口から言葉が出ない・・・
この後どんなふうに進めていけばいいんだろう・・・
※ここでの「話せる」というのは、すらすらとネイティブのように話せるようになるのではなく、言いたいことが口から出てくる状態を指します。
私は現在4か国語を学習しており、TOPIKは5級を持っていますが、そんな私自身にも韓国語をある程度学んで基本知識はあるのにどうしてもその先に進めず、話せない時期があり、挫折したことがあります。中国語に関しては、今まで何度も何度も学習し、基本文法を抑えたものの、なんだか先に進めず、もやもやしている時期が長くありました。
そんな時期があった私ですが、現在では友人と韓国語オンリーで数時間電話ができる程度にお話できるようになり、中国語は言いたいことが口から出てくるようになってきました。
私がステップアップするために実施したことをご紹介します。
話せない原因を考えてみる
私自身は上記の3点が原因でした。
まず、語彙力が足りないというのは、インプットし、口から出てくる単語が極端に少なすぎたという点。ある程度の動詞や名詞がわかれば問題ないのですが、極端に少ない場合、どんな単語を使えばいいかわからず、話すことにイメージがわかないと思います。
また、単語を知っていても、どのように単語を使えばいいのかわからず、口から出てこないことも。
2点目の文法の理解が浅いというのは、文の構成が理解できていないため、いざ話そうと思うと語順がわからなくなってしまいます。
3点目の話すイメージがつかないというのは、どんな風に言葉を組み立てて、どんな言葉を使って、どんな風に話せばいいのかイメージがわかないという漠然として「どうすればよいかわからない」状態です。
私が思うに、ある程度学習したのに話せない方は3番目の方が多いのではないのかなと思います。実際私は3番目の問題が一番大きかったです。
話せるようになるためにしたこと
語彙を増やす
私がおすすめする語彙の増やし方は、日記やチャットでのやり取りです。
チャットだと「今日●●した、今日の天気は〇だった、今日何したの?」など、日常的な言葉をたくさん使うので、その都度言いたいことを調べることになります。そうするうちに日常的に使う基本的な単語を覚えることができます。
その際に、打ち間違えなどはあまり気にしなくても良いと思います。私は初級時代に韓国語のパッチムの変化に対する理解が浅すぎて、すごい話し方をしていましたが、相手が教えてくれたり、気付かせようとしてくれるので、それを通して学ぶことができました。
日記もまず言いたいことを日本語で書いてから、外国語に訳すことで単語を学ぶことができます。ポイントは簡単で短い文から始めることです。
人と話すのはまだちょっとという方は、インスタグラムなどSNSの投稿を外国語ですること。学んだ言葉を織り交ぜて文を書くことで復習することができ、語彙が定着します。また、言いたい言葉を調べることで、身近な言葉を覚えることができます。
チャットをする
上と同じですが、チャットには考えたり、調べたりする時間があります。なので、じっくり調べながら返信することで、学んだものをアウトプットしたり、新しい単語を学ぶことができます。
私が話せるようになるのが早かった理由は、ベトナム語においても韓国語においてもチャットする相手がいたからだと思います。
その日学んだ文法や単語をすぐ使ってみたり、復習したい単語を使ってみたりすることで、記憶への定着が早くなると同時にネイティブの話し方が自然と身に付きます。
私は、ベトナム人に「チャットがベトナム人みたいだ」と言われるまでになりました。
文を長めに作る
「●●した」「●●したい」ではなく、「今日、〇●と●●をした」「明日、一人で◎●で●●をしたい」など「いつ、どこで、誰と」を意識することで、自然と文が長くなっていきます。
一度で長く書くのが難しい方は、まずはSVで文を作り、そこに追加していきます。
一文ができたら「だから」「しかし」など接続詞を追加することで、さらに文が長くなります。
このようにして、長く文を作ることに慣れていくと、日ごろ口から出てくる文も長くなってくると思います。
これは、日記やチャットだけでなく、教材の問題を回答する際にも応用できます。
日本人のYouTubeを見る
ここで大事なのが、「日本人の」YouTubeを見ること。
ネイティブの動画を見ると速くて何を言っているのかわからず「やっぱり難しいんだ」と思ってしまいがち。
外国語系ユーチューバーさんの動画は、話し方がゆっくりだったり、初中級の方の使う文法や単語は意外と知っているものが多かったり。自分が知っている文法や単語なのにすらすらと話し、動画を撮っている日本人の方を見ると、「意外と簡単なのかも」と思えてきます。
日本人の方だと、自分が今まで学んできた文法、単語の知識と同じ部分が多いと思うので、日本人の方の動画を見ると、自分の知識をどのように繋げたらいいのかがわかると思います。
台湾留学をされていたあいちゃんさん。どんどん上手になっていく中国語がすごいし、いろんなところに飛び込んでいく姿も素敵。この方の動画を見て、「この単語こう使えばいいんだ」と思い、中国語に対するハードルがかなり低くなりました。
今はベトナムで映画出演もされているあかりさん。ベトナム在住1年時のQ&Aでは、そんなにすらすら話されていないんです。長く勉強しているとこんなにも変わるのかと思わされます。
よく聞いてみると、初級で学ぶ単語で話されています。
アメリカに正規留学しているちーさん。
留学初期の動画を見るとわかるのですが、英語の上達がすごいです。ちーさんが実践された英語の勉強法も紹介されているので、参考になります。
私は日本人の方の動画を何度も見る中で、外国語に対するハードルが下がりました。直近では、中国語の動画をたくさん見ていたので、なんだか話せる気がしてきて、自分の口から中国語が出てくるようになりました。
話す
そして最後に大事なのが実際に話すこと。
独り言でも、電話でも、実際の会話でも良いと思いますが、今までチャットや日記でやってきたことを口から出してみます。
独り言をする際は、実際のシチュエーションをイメージして会話してみると良いと思います。
こんな風に話したら、こんな質問が来るだろうななど、自由に独り言をすることで、実際の会話の時に応用できるようになります。
私は、大学のプログラムで韓国人の言語パートナーがいました。
初めて電話した時は、全く韓国語が口から出ない状態で、「韓国語難しい」を連発するだけの電話でした。ですが、何度もチャットと電話を繰り返しているうちに、どんどん話せるようになり、韓国語の先生も「なんでそんなに話せるようになったの?」と驚くほど会話ができるようになりました。
チャットや日記で書いている文を音読してみるだけでも良いですし、余裕がある方は、感情を載せて話すようにしてみると、会話に近づきます。
相手が理解がある方であれば、まだまだ自信がなくても、対面や電話で会話してみることをお勧めします。最初は難しいかもしれませんが、外国語で会話をすることの楽しさがわかり、学習のモチベーションにつながると思います。
おわり
私自身、外国語が話せず悩む時期があり、挫折をしたこともありましたが、今ではおしゃべりができる言語が増えました。
知識を詰めた後にステップアップするためにしたことを今回はシェアしました。
とにかく口から出てくるようになるには、アウトプットすることが大事。
まだまだ自信がない方は、チャットなど文面から始めることでも効果があります。
そして、話すためのイメージをつけるには、日本人のYouTubeを見ることが一番だと思っています。
皆さんの外国語学習の参考になったら良いなと思います。
↓韓国語の始め方はこちらから
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