文系未経験でSEになろうと思っているけど、やっぱり難しいのかな?
私の実体験をもとに、SEのお仕事について紹介しようと思います。
現在、文系未経験でもエンジニアになれる!と就職先をIT企業に考える方も多いのではないでしょうか。
私自身、文系出身、プログラム経験ほぼなしの状態で、IT企業に就職し、SEとして働いています。
今回は私の経験をもとに、SEのつらいポイント、どんな人に向いているかをご紹介します。
この記事でわかること
✓SEのつらいポイント
✓SEの良いところ
✓どんな人が活躍しているか
SEが辛い理由
文系未経験でSEとなって、辛かったことを紹介します。
私は、設計書の作成やテストよりも、プログラミングを実際にする業務が多かったです。
そのため、ほかの人に比べて、壁にぶつかる経験が多かったと思います。
・業界用語がなかなか覚えられない
・プログラミングの知識が少ないのに、難しいことを求められる
・一つの言語を覚えても、すべての仕事ができるわけではない
・プレッシャーが大きい
・常に勉強する必要がある
・エラーが解決できない、実装方法がわからない
・SEになってやりたいことがわからない
業界用語がなかなか覚えられない
もともと、パソコン系の用語が苦手だったこともあり、専門用語がなかなか頭に入ってきません。
どの業界でも専門用語はたくさんあると思いますが、パソコンやITなどの用語に苦手意識もあったことからなかなか頭に入らず、苦戦しました。
文系の方ならわかる方もいらっしゃると思いますが、IT=難しいというイメージがありませんか?
そのような方は苦戦するかもしれません。
業界用語が覚えられないと、顧客との定例だけでなく、日々の業務やプログラミングでの作業など、壁にぶつかることが増えます。
プログラミングの知識が少ないのに、難しいことを求められる
入社後に研修があって、プログラミングを学んだり、何かプログラムを作ることがあると思います。
私は、研修でJAVAを一通り勉強し、とあるシステムを作りました。
一生懸命文法などを覚えましたが、実際に配属されると、全く違う言語をつかう部署でした。
案件によって、言語が異なるので、一つの言語を勉強すればなんでもできるわけではありません。
配属後数カ月トレーニング期間があり、使う言語の学習をしました。
よし、これで、チームでも働けるぞ!
と思ったのもつかの間、実際の業務では、もっと難しいことを求められます。
基礎はしっかり学んだつもりですが、求められるものはもっと難しく、全く手に付けられない作業も多々ありました。
上司の力を借りないと、形にするのが難しく、一人で作業できないジレンマ、上司の時間を取る罪悪感と頭を抱える日々でした。
じゃあ勉強したらいいんじゃない?
私の場合は、どうやって勉強したらよいのかもわかりませんでした。
周りに相談しても「実践の中で勉強していけばいいよ」と言われるので、言われるがまま、作業をしながら学びますが、一人ではできないので悪循環でした。
一つの言語を覚えても、すべての仕事ができるわけではない
上の部分でも述べた通り、一つの言語を覚えても、すべての仕事ができるわけではありません。
業務によって、言語は全く異なるので、一から勉強しなおしたり、一度勉強してマスターした言語は使えなかったりします。
また、同時に複数の案件を持ったり、複数の作業をする場合は、一度に複数の言語を扱う必要も出てくると思います。
熟練の方たちは、一つの言語をマスターすれば、ほかの言語でもどうしたらいいか察しがついて、習得しやすくなるそうです。
私はそのレベルまで達していないので、新しい言語になると絶望を感じました。
プレッシャーが大きい
パソコン一つで完結する仕事ですが、だからこそプレッシャーが大きいです。
間違えて押してしまっただけ、少し手順を間違えただけで大事な情報や、今までの作業、もしくはアプリそのものを消してしまう可能性があります。
失敗すると全世界に配信してしまうことも。
よくアプリで誤作動やバグが発生することがありますよね。
それを発生させる当事者になってしまう可能性は大いにあるのです。
また、その他にも自分の作業の遅延やミスによってアプリのリリースが遅れてしまう、それ自体がなくなってしまうこともあります。
私はスキル、知識がない分、さらに焦りを感じてしまいました。
常に勉強しなければならない
ITの業界では、新しい技術がどんどん更新されていて、新しくできるようになることが毎日増えています。
日々の業務をこなし、世界の進歩についていくには日々勉強をすることが欠かせません。
学生時代も勉強していたし、常に勉強でも大丈夫!
と思っていましたが、実際テキストがあるわけではないですし、基礎がなっていないと勉強もままなりません。
世界共通の知識のため、最新技術は日本語に訳されていないものも多く、海外のサイトを見ることもあります。
私自身、日本語のサイトよりも海外のサイトを見ることが多かったです。
すべて翻訳機にかけて調べることもできますが、長文の英語の中からどこが自分が知りたい部分なのか探すのが大変かもしれません。
エラーが解決できない、実装方法がわからない
私が一番難しく感じていた部分は、エラーが解決できないこと、実装方法がわからないことでした。
エラーがでてもどこに問題があるのか、何が間違っているのかがわかりませんでした。わかったとしても、どうやって直せばいいのかも分からず、手が止まってしまうことが多々ありました。
それと同様に実装方法がわからないことも多くありました。
アルゴリズムを考えるのが苦手な方は難しいかもしれません。
一つ一つ指示をしないと動かないのがプログラミングですが、それを実際にコードとして書くことが難しかったです。
また、一つの文法だけでなく、複数の文法を組み合わせたりするので、複雑なアルゴリズムを考えるのが苦手な方にはつらいかもしれません。
自分がわからないところややりたいことをネットで検索しても、ぴったり合うものはなく、出てきた結果から「どうしたら自分のやりたいコードに落とせるか」を考え、コードに直していく必要があります。
エラーも同様に、ネット上に全く同じエラーを見つけることは難しく、参考に自分のエラーを直していく必要があります。
私にとってこれがとても難しかったです。想像以上に頭を使うクリエイティブな仕事だと思いました。
私は残業や人間関係よりもこれが一番つらかったです。
SEになってやりたいことがわからない
正直、SEとなってキャリアプランを描くとき、何がしたいのかがわかりませんでした。
SEという仕事について理解はありますが、SEの中のどの仕事はどのような力が必要なのか、自分に向いているのか、何を実現したいのか、どんな方向性のSEを目指したいのか、正直言葉にできるようなプランがありませんでした。
それもそのはず、SEになったらプログラミングを書いて手に職をつける!と思っていたので、具体的なことが分かっていなかったのもありますし、自分自身が実現したいこともSEという職の中にはなかったのです。
皆さんはSEになって何を実現して、どんなキャリアパスを描いていますか?
その他よく聞く悩み
以上は私の感じた難しいポイントでした。
ほかによく聞くつらいポイントは以下のようなものがあります。
・作業が終わらず、残業が多い
・プログラミングだけでなく、設計書やチーム運営、後輩の育成など仕事量が多い
・プログラミングをしたいのに、プログラミングをしないチームだった
・チームの上の方の人はお客さんや社内での報告など話す機会も多く、話すのが苦手な人にとってはつらい
SEの仕事はプログラミングを思い浮かべがちですが、スケジュール管理や設計書の作成、資料の作成、テストなど様々な業務があります。
SEで良かったこと
私の体験上で良かったことは以下の通りです。
・在宅勤務ができる
・現代で欠かせないアプリを作ることができる
・世界共通の知識を身に着けることができる
在宅勤務ができる
これは、企業によって異なりますが、在宅勤務の会社が多いかと思います。
満員電車に乗らなくて済むところや、好きな日に出社できることが良いです。
また、在宅勤務だと家庭やプライベートとの両立もできるので、とても良かったです。
ただ、自分から運動しないと1日動かない日もありますし、生活リズムが崩れてしまったり、仕事に集中できないこともあるので、注意が必要です。
現代で欠かせないアプリを作ることができる
現代では誰しもアプリを使いますよね。
そのアプリを自分で作れると思うとすごいことだと思います。
実際に自分が作ったアプリを使って仕事をしたり、楽しんでいる人がいると思うと、不思議な気持ちになります。
DXにも貢献できると思うので、そのような形で社会貢献したい方にはお勧めです。
世界共通の知識を身に着けることができる
プログラミングの知識は世界共通です。
アウトソーシングとして海外の方とかかわったり、海外で勉強してきた方が社内にいたり、海外のサイトで知識を得たり、世界共通の知識を身に着けているんだと思うとワクワクしました。
海外とかかわりたい方は、ブリッジSEや海外の企業への就職もできますし、身に着けると外国とかかわる機会が増えるかもしれません。
どんな人に向いてる?
私の経験的にSEの仕事は向き不向きがありますし、センスがいる仕事だと思います。
よくある「文系未経験でもSEになれる!」という謳い文句。誰でもではありません。
向いている人、向いていない人はっきり分かれる業務だと思います。
私が向いていると思うのは以下のような人
・ITの知識や用語を目にしても苦ではない
・倫理的思考ができる、アルゴリズムを考えるのが苦ではない
・わからないことがあっても自力で検索したり、画面とにらめっこしても苦ではない
・ケアレスミスが少ない、滅多にしない、おおざっぱではない
・罪悪感や焦りを感じにくい
ITの知識や用語を目にしても苦ではない
もし、少しでもIT用語が難しく感じたり、苦手意識がある方は向いていないかもしれません。
逆に、おもしろい!もっと知りたい!と思える方は、ITとしっかり向き合って知識をつけることができると思います。
倫理的思考ができる、アルゴリズムを考えるのが苦ではない
プログラミングをするうえで、倫理的思考ができることは非常に重要です。
やりたいことをコードに書き起こしたり、システムの仕組みを考えるうえで必要不可欠です。
倫理的思考が苦手な方は、実際にプログラミングをしたり、設計書を書くときにつまずいてしまうかもしれません。
わからないことがあっても自力で検索したり、画面とにらめっこしても苦ではない
わからないことがあるときは、基本的にネットで検索します。
自分のやりたいこと、困っていることを自力で検索して答えを導き出す必要があります。
また、時には自分のコードを良く見つめなおして間違っている箇所を発見する必要もあります。
動かない画面をひたすら眺めて間違っている箇所を見つけるのが苦手な方やネット検索が苦手な方はつらいかもしれません。
逆にそういったことが苦ではないという方は向いているかもしれません。
ケアレスミスが少ない、滅多にしない、おおざっぱではない
1文字のミスや間違った空白や全角半角の違いなど小さなミスでプログラムが動かなくなります。
学生時代からケアレスミスを良くしていた方は要注意かもしれません。
私自身は学生時代からケアレスミスが多く、就職後も何度もチェックしたとしても、ケアレスミスをしてしまうことがありました。
たった一文字の小さなミスでも、何度か続くと良い気分はしません。
罪悪感や焦りを感じにくい
これが一番重要かもしれません。
楽観的な方の方がSEには向いているかもしれません。
私の印象的には、楽観的、ポジティブな方の方が小さな経験や成長をポジティブにとらえたり、失敗をチャンスと考えられる方が多いと思います。
文系未経験はすべてが本当に未経験なので、このようなマインドでいられる方が、仕事に対してポジティブになれますし、より成長できると思います。
私自身、ネガティブな部分があるので、作業の遅延や上司の時間を取ること、自身のスキル不足など罪悪感や焦りを感じることが良くありました。
また、小さな成長や経験も「まだこれだけ、去年の先輩に比べると全然できてない。求められてるレベルになれていない。」などあまり前向きにとらえることができませんでした。
そのように感じてしまうとSEを続けていくのが辛いかもしれません。
おわり
私の経験をもとに文系未経験でのSEについてご紹介しました。
あくまでも私の経験をもとにした内容なので、すべてが当てはまるというわけではありません。
参考になれば幸いです。
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